Organ-on-a-chip(OOC)は、最近、3次元組織培養の新しいパラダイムとして登場した。OOCは約26年にわたるマイクロ流体および関連する微細加工技術の開発を基盤としており、より生理学的にヒト生体内の挙動を反映した細胞や組織の培養方法として期待されている。細胞培養にマイクロエンジニアリング技術を適用することで、構造化された共同培養、流れとそれに伴うせん断応力を利用、制御された濃度勾配を創り出す画家可能になった。MIMETAS社は、最大96個の組織チップを収容できる384ウェルプレートをベースにしたプラットフォームを開発し、人工膜を使用せずかつポンプを用いない灌流共培養を可能にした。OrganoPlate® は、リキッドハンドリング機器やハイコンテントイメージング装置と互換性があり、ハイスループットスクリーニングへの応用が可能である。本試験では、実際の利用を想定し既に市販されているOrganoPlates® 2-laneまたは3-laneを用いてヒト腸、腎臓近位尿細管、肝臓モデルを作製し臓器特異的な毒性物質を用いて毒性試験を行った結果を発表する。LDH、WST-8などをはじめとした細胞生存率を測定するとともに、各種臓器の毒性試験で利用される項目(例:排泄トランスポータ阻害試験(腎)、アルブミン分泌量(肝)、透過性試験など)も併せて分析した。また、創薬スクリーニングに用いるためにはデータの再現性が非常に重要であると考え、肝臓モデルについては生存率測定結果を用いてZ@rsqm@ factorを算出、ヒト腸管モデルについては、蛍光色素を用いた透過性試験と当社が開発した同時に40チップを同時計測可能なTEER測定装置の測定結果を比較した結果も併せて発表する。