第30回HAB研究機構学術年会

第30回HAB研究機構学術年会は多くの方にご参加いただき、盛会のうちに終了いたしました。
ご参加いただきました皆様ならびに年会の運営にご尽力いただきました関係者の皆様の多大なご協力とご支援に深く感謝申しあげます。

第30回HAB研究機構学術年会長 中島美紀

開催のご挨拶

HAB研究機構学術年会は記念すべき第30回目を迎えました。HAB研究機構は、医薬品開発で問題となる実験動物とヒトとの種差を克服する(Human & Animal Bridging)ため、ヒト組織の有用性を実証するため、ヒト組織を有効に活用するため、のプラットフォームを整備し、創薬・医学・薬学研究に大きく貢献してきました。さまざまなヒト組織が研究に利用できるようになりましたが、ヒト組織の研究活用の拡大と相まって、ここ30年における薬物動態学・医薬品安全性学領域における基礎研究も進展し、創薬に貢献しています。近年、創薬モダリティは多様化し、創薬トレンドも変化しつつあるように、基礎研究もまた、さらなる創薬・医療への貢献をめざし未踏領域の課題を解明すべく日進月歩で発展しています。

本学術年会では、「創薬を加速するADMET研究最前線:基礎から創薬へ」と題し、薬物動態、医薬品毒性、ニューモダリティと、多方面から最先端の基礎研究・創薬研究をご紹介いただき、今後の展望を議論したいと思います。トランスポーター研究、薬物代謝研究、特異体質毒性研究のそれぞれについて、(30年の)進歩と今後の展望について、3人の先生より特別講演をいただくこととなっており、大変楽しみにしております。また、一般演題(ポスター発表)も受付け、じっくりディスカッションする時間も設けます。若手研究者・学生を対象に、優秀発表賞を選出・授与しますので、奮ってご参加ください。

2019年末に発生した新型コロナウィルス感染症まん延の影響を受け、第27回(2020年)、第28回(2021年)の学術年会はオンライン形式、第29回(2022年)の学術年会はハイブリッド形式での開催となりました。本年の学術年会は、昭和大学上條記念館にて4年ぶりに完全オンサイトで開催いたします。是非、この記念すべき第30回目の学術年会にて、face-to-faceで議論を交わし、実りある情報交換の場にしていただければと願っています。

多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。


第30回HAB研究機構学術年会
学術年会長:中島美紀
金沢大学