第27回HAB研究機構学術年会

ご挨拶

第27回HAB研究機構学術年会
学術年会長 梅原 健
大塚製薬株式会社


第27回HAB研究機構学術年会は、初のWeb開催にも関わらず、
例年同様盛況に開催することができました。
招待講演、シンポジウム各演者、そしてご視聴下さいました方に御礼申し上げます。
なお、バーチャルポスターは9/18まで閲覧可能ですので、
ご閲覧いただき、コメントをご記入いただきますようお願いします。



HAB研究機構は、貴重なヒト組織を創薬研究に有効に活用することを目的に創設され、低分子医薬を中心に動物とヒトとの種差の検討やヒトへの外挿、薬物相互作用などの臨床予測に非常に大きな貢献をしてきました。近年、低分子医薬の開発は創薬標的が枯渇していることもあり難易度が高まってきていますが、その一方で、分子生物学の進展に伴い、抗体医薬、核酸医薬、遺伝子治療薬などの新しい創薬モダリティ(治療手段)の開発がさかんに行われております。どのモダリティを開発するにしても、臨床試験をするためには動物などを用いた非臨床安全性評価が必要であり、そこには低分子医薬と同様に動物とヒトとの間に種差が存在しております。また、ニューモダリティについては非臨床段階の情報は限られており、ガイドラインが十分に整備されていないモダリティもあるなど、各社、試行錯誤しながら安全性評価しているのが現状であります。
このような背景から、第27回学術年会ではテーマを「モダリティの多様性を支える創薬研究、基盤技術」とし、多様化する創薬モダリティについて、ヒトでどうなるか、動物からヒト、基礎から臨床をどのようにつなげるか、そのために必要な研究や技術は何か、について情報交換、議論して頂くこととしました。
1日目のシンポジウムでは、近年、アンチセンスやsiRNAなどの承認薬が出てきております核酸医薬と遺伝子治療薬などの再生医療等製品について、レギュラトリーサイエンス含めて最新の研究を紹介して頂き、また、どのように考えて開発していけばよいのか、討議して頂きます。2日目のシンポジウムでは様々なモダリティについて種差やヒト外挿への取り組みについて議論して頂くとともに、モダリティの開発に有用な研究ツールや技術を紹介して頂きます。招待講演ではアンチセンス核酸、遺伝子治療薬(CAR-T)、抗体薬物複合体(ADC)の治療効果や課題、今後の展望について治験に関われた先生方よりご講演して頂きます。ニューモダリティについて基礎・臨床での最新情報、現状や課題を知って頂き、患者さんにとってより良いクスリの創出に繋がればと期待しております。
なお、本年会は昭和大学 上條記念館で開催する予定でありましたが、新型コロナウィルス感染症の影響により、インターネットを活用したオンライン学会(下図参照)に変更して開催いたします。ぜひ、沢山の方のご参加をお待ちしております。


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