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    <article_id>2-C-O12-2</article_id>
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      <title_ja>ステロイドはバンコマイシン関連腎障害を予防する― ビッグデータ解析・基礎研究・臨床研究の統合による検討 ―</title_ja> 
      <title_en></title_en> 
    </title>
    <author>
      <author_ja>中馬 真幸<sup>1</sup>、合田 光寛<sup>2,3</sup>、座間味 義人<sup>4,5</sup>、濱野 裕章<sup>4,5</sup>、武智 研志<sup>6</sup>、石田 俊介<sup>2,3</sup>、坂東 貴司<sup>2,3</sup>、新村 貴博<sup>2,3</sup>、近藤 正輝<sup>2,3</sup>、石澤 有紀<sup>2,8</sup>、田崎 嘉一<sup>1</sup>、石澤 啓介<sup>2,3,7</sup></author_ja>
      <author_en> <sup>1</sup></author_en>
    </author>
    <aff>
      <aff_ja><sup>1</sup>旭川医科大学病院薬剤部、<sup>2</sup>徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床薬理学分野、<sup>3</sup>徳島大学病院薬剤部、<sup>4</sup>岡山大学大学院医歯薬学総合研究科臨床薬剤学分野、<sup>5</sup>岡山大学病院薬剤部、<sup>6</sup>松山大学薬学部医薬情報解析学、<sup>7</sup>徳島大学病院総合臨床研究センター、<sup>8</sup>田岡病院総合診療科</aff_ja>
      <aff_en><sup>1</sup></aff_en>
    </aff>
  <abstract>【目的】<br/>バンコマイシン(VCM)による腎障害(VAN)は、高率に発症する重篤な有害事象である。標準的な予防法として薬物治療モニタリング (TDM)が用いられているが、TDMのみでは完全な抑制は困難であり、新規予防策の確立が必要である。本研究では、ビッグデータ解析より抽出した候補薬を基礎研究と臨床研究によって検証し、VANの予防薬の同定を試みた。<br/>【方法】<br/>VANに伴って発現が変動する遺伝子を逆転させる既存承認薬を、創薬データベースのLibrary of Integrated Network-based Cellular Signatures (LINCS)により検索した。また、併用によりVANの報告頻度を低下させる薬剤をFDA有害事象自発報告データベース(FAERS)により検索した。これらの2つのビッグデータ解析から、共通して抽出された薬剤を候補薬とした。次いで、VANモデルマウスに対する候補薬の影響を検討した。候補薬の薬効は、血清クレアチニン(SCr)および血中尿素窒素 (BUN)による腎機能評価、尿細管障害度スコアによる病理学的評価、caspase-3、Bax、Bcl-2のタンパク発現解析によるアポトーシスの評価を元に検討した。さらに、2006年1月～2019年3月の間に徳島大学病院においてVCMを使用した症例を対象に、傾向スコア解析を用いてVANに対する候補薬の有用性を評価した (倫理委員会承認済)。<br/>【結果・考察】<br/>LINCSおよびFAERSのいずれの解析においても、デキサメタゾンおよびプレドニゾロンが抽出された。これら2つのステロイドはいずれも、VANモデルマウスにおけるScr、BUNおよび尿細管障害度スコアをそれぞれ有意に改善した。同様に、cleaved caspase-3/ caspase-3、Bax/Bcl-2も、それぞれ有意に低下させた。VCM使用症例を用いて候補薬の臨床的有用性を検討した結果、候補薬の併用によりVANの発症率は有意に低下した。候補薬は、VCMの治療効果や薬物動態にも影響を与えなかった。以上、性質の異なる2種類のビッグデータ解析によって候補薬を抽出し、基礎研究と臨床研究による有効性の検証を行うことで、効率的な候補薬の同定を行うことができた。<br/>【結論】<br/>ステロイドは、VANの予防に有用である。</abstract> <trans_abst> </trans_abst> </article>