「生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS II)」は、我が国の幅広い生命科学関連研究に立脚し、その中の優れた研究成果を創薬研究などの実用化研究に繋げることを目的とした事業で、前身のBINDS Iが2022年3月で終了したことに伴い、2022年4月から開始されています。  構造解析に係る大型機器では、クライオ電子顕微鏡、放射光施設、中性子線構造解析施設等を備え、化合物ライブラリーについては、製薬企業拠出ライブラリー、ドラッグ・リポジショニングに資する既存薬ライブラリー、中分子創薬ライブラリー、天然物ライブラリーなど特徴あるライブラリーを整備しています。
 創薬研究の臨床への外挿性に資する疾患モデル細胞・動物の提供、生体模倣評価系(スフェロイド、オルガノイド等)の整備、さらに、新規モダリティ探索に資する核酸・ペプチド合成、創薬標的核酸の構造解析、AI技術を活用したインシリコスクリーニング、生命現象を追究するオミックス解析、バイオインフォマティクスなど、最先端の生命科学・創薬研究を推進するための高度な研究支援を行います。
 ユニット体制については、BINDS I では5ユニット・7研究領域で構成していましたが、BINDS IIでは基礎・基盤研究ユニット(大型機器・先端技術等の整備・高度化によるライフサイエンス研究支援基盤)として、構造解析ユニット、発現・機能解析ユニット、インシリコ解析ユニットの3ユニット、創薬研究ユニット(創薬等の実用化につなげるための領域横断的な支援機能)として、ヒット化合物創出ユニット、モダリティ探索ユニット、薬効・安全性評価ユニットの3ユニットのあわせて6ユニットの体制としました。
 またBINDS IIの新たな取り組みとして、ユニット間の連携研究を推進する目的で、連携・融合ユニットを構築しました。これは、発現・機能解析ユニットとインシリコ解析ユニットの組み合わせで1課題、ヒット化合物創出ユニットとモダリティ探索ユニットの組み合わせで2課題を設定しています。
 本講演では、BINDS IIの事業趣旨・目的、体制、運営方針の概要を説明します。