有効な治療薬の開発は、アカデミア、製薬企業、行政、全ての関係者にとって共通の切なる願いである。この目標を達成するためには、効果的で円滑なトランスレーショナル・リサーチの進展が不可欠であり、そのためにはアカデミアが製薬企業のニーズを理解する一方で、製薬企業もアカデミアの実態を理解することが重要となる。基礎研究は常にブレークスルー的な成果を生み出し、革新的な技術を提供する中心的な役割を果たしているが、確固たる出口戦略がなければ、基礎研究の成果を実用的な治療薬へと結びつけることは難しい。そのため、本シンポジウムでは基礎研究者の立場から、自身の価値を再確認し、改革が必要な課題を率直に挙げ、トランスレーショナル・リサーチの成功に向けた取り組みについて徹底的に議論する。