PMDA信頼性保証部では、Decentralized Clinical Trial(以下「DCT」と言う)を実施する上での課題について、企業、医療機関、アカデミア等の各方面から助言を求められることがある。その中でも関心が高いeConsent(治験実施医療機関の担当医師等が、被験者となるべき者に対して、治験に関する必要な説明を行い、同意の取得を非対面・遠隔で実施するための適切な方法やデータの信頼性確保等)、治験薬の配送(治験依頼者から被験者宅への治験薬の直接配送に関する実施の可否等)、訪問看護(DCTにおいて必要となる被験者宅への訪問看護師を円滑に確保することを可能にするため、治験実施医療機関に所属する看護師以外の看護師の活用方法等)に関する相談を中心に事例等を紹介しながら、被験者の人権保護・安全確保、データの信頼性確保の観点から留意点等を解説する。