当施設では[11C]-PIB薬剤を2007年、[18F]-Flutemetamol (FMM)薬剤を2012年から院内製剤を開始し、臨床研究としてアミロイドPET検査が行われている。PET薬剤の製造管理と品質管理はGMP関係規則等に基づき行われてきた。2014年に[18F]-FMMを用い抗アミロイド剤の国際共同治験を行うため、global GE 治験薬GMP systemsを構築し、[18F]-FMMのGE受託製造施設(GMO)と認証された。global治験薬GMP取得に至るまでの経緯について述べる。また臨床的に[18F]-FMM PET検査を[11C]-PIB PET検査と視覚的および定量的に比較検討し、PET画像に於けるAβ蛋白蓄積の描出について検証する。さらに当施設の自験例を基にアミロイドPET検査のアルツハイマー型認知症に対する有用性について述べる。