【目的】臨床研究の品質を保つためにはモニタリングの実施が必要であるが、COVID-19問題により医療機関へ訪問しての直接閲覧は制限される場合が多い。実際に当院でも直接閲覧の際には2週間の検温記録、行動記録の提出や来訪時の体調管理等の条件を義務付けて訪問を許可している。しかしながら訪問者がCOVID-19について正しく理解しているかの担保はなく、実際の現場で感染予防対策に十分な行動を実施できるかは不明である。そこで直接閲覧を含めた施設訪問時において、実現場にて感染予防に対応できるような対策について受け入れ施設側としての見解から検討した。【方法】「COVID-19の感染を抑えるためには、個々人が正確・最新の知識を身につけて正しく対策を行うことが何よりも重要」と厚生労働省の見解にもあるように、COVID-19への正しい理解が感染症予防には重要である。当院でも各種制限は設けているが、COVID-19に対する知識・理解度に関する確認は実施していない。そこで直接閲覧者が事前にCOVID-19についての理解度を深め、感染予防対策を実施できる方法について検討した。【結果・考察】COVID-19への理解度を深めるためには、病院外での活動方法を含めた各種の研修を受講する必要があると考えられた。感染症そのものに対する最新の情報源として厚生労働省のホームページ等が挙げられる他、地域の感染状況・対策に関する最新の情報源として石川県ホームページを閲覧することは非常に重要である。直接閲覧者が宿泊したり、食事をしたりする場合には、各ホテルが作成した対策動画や日本ホテル協会の策定した予防ガイドライン、日本フードサービス協会の策定したガイドラインなどを閲覧することも有用である。訪問前にこれらの閲覧を義務付けることにより、感染対策についての理解を担保できると考える。施設訪問前にはたとえば県ホームページに紹介されている地域独自の感染防止対策の情報・動画閲覧を義務付けることで病院訪問前後の行動を研修対象とするにより、さらなる感染予防対策につながるものと考えられた。【結論】施設訪問前に、宿泊施設や飲食店も含めたCOVID-19についての理解を深めるための研修を義務付けることにより、受け入れ側の施設、さらには閲覧者にとっても安心で安全な訪問となることになると考えられるため、新たな感染予防対策の一環として閲覧者が研修を受けた上で訪問可能とするルールを提案したい。