背景:近年高齢化に伴いPolypharmacyが注目されている。特に高齢者では、合併症の増加や加齢に伴う代謝機能低下が多剤併用の問題点として取り上げられている。また、脳卒中・循環器対策基本法が制定されて、我が国をあげてその課題に取り組む必要性が明確にされた。その中で、危険因子やそのほかの併存症が多岐にわたりやすい急性心筋梗塞(AMI)の予後には、Polypharmacyが影響する可能性も推定される。しかし、これまでPolypharmacyとAMIの予後の関連性に関する本邦での報告はほとんどない。目的:PolypharmacyがAMIの予後に影響するのかを明らかにすること。対象:2012年~2017年に当院へ入院した急性心筋梗塞症連続1140例。方法:後ろ向き観察研究で、対象をポリファーマシー群と非ポリファーマシー群に分けて、臨床的特徴とその予後をカプランマイヤーで比較する。さらに多変量解析により、ポリファーマシーの影響を検討する。結果:総会で提示予定。結語:AMIの予後とpolypharmacyとの関係をより詳細に調査するなどさらなる研究が必要である。