「分子イメージング(Molecular imaging)」の基幹技術の一つとして、ポジトロン断層法(PET)が注目され、本邦では2006年度より放射線医学総合研究所(現:量子科学研究開発機構)と理化学研究所の連携のもと、「分子イメージング研究プログラム」が開始された。放射線医学総合研究所は「PET疾患診断研究拠点」として、理化学研究所は「創薬候補物質探索拠点」として活動を開始した。その後、2007年度より放射線医学総合研究所と東北大学の連携のもと「分子イメージング教育拠点」が構築された。 本講演では、PETを用いた分子イメージング研究と教育の背景について¶概説しつつ、PET黎明期の研究成果とともに、谷内一彦教授らの分子イメージング研究における研究成果をご紹介したい。