東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター(CYRIC)、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 (QST)、住友重機械工業株式会社、そして株式会社千代田テクノルの4機関が共同で、2020年より「DATE(ダテ)プロジェクト」という名の事業が開始された。この事業では、特に、近年注目を集めている64Cu,67Cuを中心に医療用RIの製造を行うことを目標とする。DATE プロジェクトの DATE とは Deuteron Accelerator for Theranostics mEdicine at Tohoku University の略であり、この名前が示す通り、加速器で Deuteron(重陽子) を加速して、"Theranostics"(セラノスティックス) を行うためのRIを製造することを特徴とする。医学、薬学、理学、工学、医工学の分野の専門家が連携することにより、日本発の革新的な核医学治療薬の開発を目指す。本発表ではDATEプロジェクトの概要および将来展望について解説する。