Author:〇猿田 樹理1、坂口 和歌子1、菊池 赳夫1、山本 裕子2、東 雅啓3、栗本 勇輝4、清水 智子5、槻木 恵一1
Affiliation:1病理、2歯科衛生、3歯科形態、4総合教育、5高度先進口腔科学講座
Abstract:[目的]唾液腺は脳由来神経栄養因子(Brain-derivedneurotrophicfactor;BDNF)を産生し、ストレス環境下において血漿中のBDNFを増加させる。また唾液BDNFは海馬に影響を与え、抗不安様行動を促進させる。脂質異常症は脳に影響を及ぼし、うつ病や不安様行動を促進することが知られている。そこで本研究は、高脂血症が唾液BDNFの発現にどのような影響を与えるかどうかを検討することを目的とした。[方法]高脂血症は、離乳直後のラットに高脂肪食を10週間摂取させた後、血液生化学試験および組織検査の検討を行った上で、高脂血症モデルラットとした。唾液および顎下腺のBDNFタンパク質レベルは、enzyme-linkedimmunosorbentassayを使用して測定した。また、顎下腺のBdnfmRNAレベルは、real-timePCRを用いて検討を行った。[結果および考察]離乳直後のラットに高脂肪食を与えたことにより、高脂血症モデルを確立することができた。体重は、対照群と高脂血症群の間で有意差は認められなかった。BdnfmRNAおよびBDNFタンパク質の発現は、対照群と比較して高脂血症群で有意に増加した。さらに唾液におけるBDNFタンパク質は、対象群と比較して高脂血症群でも有意に増加した。本研究は、高脂血症がラット顎下腺においてBDNF発現を誘導することを示した最初の報告であり、唾液BDNFが脂質代謝に関連していることが示唆された。本研究は、神奈川歯科大学大学院大講座分野融合型基幹研究1の一部として実施された。![]()
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[P-01] 高脂血症ラットは顎下腺においてBrain-derived neurotrophic factor (BDNF)を誘導する
動物実験・基礎研究0

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