[P-03] 並体結合(parabiosis)ラットの背部皮下に埋植したβ-TCPディスクにおよぼす低出力超音波パルスLIPUSの全身性効果

Author:〇髙垣 裕子1、日高 恒輝2、大谷 茉衣子3、河田 亮4、竹内 良平1
Affiliation:1硬組織分子、2保存修復、3小児歯科、4組織
Abstract:【目的】
欠損部における骨再生には細胞供給が不可欠である.我々は,大腿骨骨折部や歯槽骨抜歯窩にLIPUS照射を行うことで遠隔の細胞が損傷部にリクルートされて骨再生に加わることを,GFPマウスと野生型マウスを結合した並体結合(末梢循環共有)モデルやラット抜歯モデルで報告して来た(熊谷・竹内ら2011,日髙ら2015).力学的刺激は局所だけでなく全身性に骨再生促進作用を示すと考えられる.本研究では,並体結合ラットの背部皮下にβ-TCPディスクを埋植後片側のラットにLIPUS照射を行い,全身性の効果を検証した.
【対象と方法】
同腹仔同士のラットペアに,熊谷らの方法に従い2匹を外科的に結合する並体結合ラットを作製した.1週間後4組と対照群を含む全ラットの背部皮下に3個ずつβ-TCP多孔体ディスク型人工骨を移植,当日から2週間,左側ラットの頭部寄りのディスク2個に毎日20分間のLIPUS照射を行った.
【結果と考察】
一個体に脾腫と副腎の腫大を認めたが他に特記すべき異常は認めず,体重変化,組織所見や照射側ラットへ静注投与された蛍光物質が対側でも検出されたことなどから,作製したペアでは末梢循環が共有されて正常機能を保っていたと考えられる.非照射側ラットのβ-TCPディスクでは,照射側よりも少ないが対照群よりは多くの細胞と血管の浸潤がみられ,免疫染色やQPCRの結果も,照射側と非照射側に大きな差はみられなかった.以上から,非照射側にもLIPUSの効果があると考えられた.
学外共同研究者: 関あずさ5,伊藤由広5,熊谷研6. 
5ハムリ―株式会社
6横浜市立大学医学部整形外科
他の所属: 竹内良平1,7
7さいわい鶴見病院関節外科


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