Author:〇劉 宇豪、東 雅啓、奥寺 俊允、松尾 雅斗
Affiliation:歯科形態
Abstract:[目的]自家再生医療に用いられる血小板濃縮材料には多血小板血漿(PRP:PlateletRichPlasma)や多血小板フィブリン(PRF:PlateletRichFibrin)などがある。これらの再生材料は、多くの成長因子を含むことから、創傷治癒の促進を目的として整形・形成外科領域で広く用いられている。我々は歯周組織、特に歯槽骨再生に関する微小循環について報告してきた。本研究ではPRFによる軟組織の再生過程を形態学的に検討した。
[方法]全身麻酔下においてビーグル犬♀3頭を用い,両側上下前臼歯を抜去し、手術直前に静脈より採血を行い、PRFを精製した。実験群として抜歯窩にPRFを充填し、対照群は抜歯のみを行い、緊密に縫合した。術後1、3、7日に組織標本を作製し、電子顕微鏡観察とHE染色およびCD31とVEGFの免疫染色を行った。さらに、術前及びサンプリング時に、両側上下前臼歯の歯肉の血流にレーザードップラー流速計を測定した。
[結果および考察]術後1日後の実験群では、抜歯窩周囲歯肉において上皮突起周囲に多数の新生毛細血管が認められた。3日後では、両群とも毛細血管網が認められたが、実験群においてより密で径の太い血管が観察された。7日後でも同様に実験群においては毛細血管が密で、太い血管が認められ、対照群においては細い毛細血管が形成されていた。レーザードップラー流速計による測定結果は、術後1日及び3日の実験群の血流において、対照群との間に差が認められた。7日の両群の差異はほとんどながった。これなの結果より、自己血由来のPRFを用いることで軟組織における血管新生を促進することが示唆された。今後さらに形態学的解析を検討していく予定である。
[P-06] 多血小板フィブリン(PRF)適応時における軟組織再生過程の解析
動物実験・基礎研究0

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