Author:〇室町 幸一郎、石井 信之
Affiliation:歯内
Abstract:[目的] これまでの研究から、齲蝕歯においてbonemorphogeneticprotein(BMP)-1の発現が増加し、ヒト歯髄培養細胞においてBMP-1が不溶性画分のタンパク質へのα2,6-Sia修飾を減少させることを明らかにした。加えて、質量分析によって6つの候補タンパク質を同定した。本研究ではその1つであるglucosylceramidase(GCase)にBMP-1が及ぼす影響を解析した。
[方法] GCaseの細胞内局在の変化およびリソソームマーカーLAMP-1との共局在を共焦点レーザー顕微鏡にて解析した。ヒト歯髄培養細胞の核/細胞質画分中のGCase量をWesternblottingにて解析した。GCase特異的蛍光基質である4-Methylumbelliferylβ-D-glucopyranosideを用いてGCase酵素活性を測定した。
[結果および考察] BMP-1によってGCaseが核へと集積した。一般的にGCaseはリソソームに局在することが知られるが、この核への集積はリソソーム非依存的であった。BMP-1によって核画分のGCase酵素活性は増加した。今回の結果から、BMP-1はGCaseの酵素活性を維持したまま核移行を制御すると考えられた。GCase遺伝子の欠損およびGCaseの酵素活性の不全によって生じるGaucher病では、歯の萌出遅延を生じることが報告されており、GCaseを介したBMP-1の新たな役割の解明がGaucher病の治療の新規ターゲットにもなり得ると考えられた。![]()
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