[P-14] 半導体レーザー照射が硬組織に与える影響
-象牙質に対する影響について-

Author:〇小俣 愛実1、黑田 哲郎1、片山 裕太1、富山 潔2、大橋 桂1、向井 義晴2、二瓶 智太郎1
Affiliation:1バイオマテリアル、2保存修復
Abstract:[目的]歯科用レーザーは主に軟組織を対象として使用される場合が多い.我々は硬組織に対する各種レーザーを照射した影響について研究を進めている.今回は,象牙質に対する半導体レーザー照射の影響を検討した.
[方法]ウシ抜去歯の歯頚側歯根象牙質を用いて,表面を耐水研磨紙#2,000にて平坦に調製し,知覚過敏モデル作製に従い,象牙細管を開口させた試料を作製した.半導体レーザーはSLaser(昭和薬品化工)を用いて,出力は1,2,5,10W,照射距離は0,1,3,5mmの条件として10秒間照射した.照射後の試料は走査型電子顕微鏡JCM-6000PlusNeoScope(JEOL)にて加速電圧10kVにて表面観察した.また,非接触で出力は0,5,1,2,5,10W,非接触距離は1,2,3,5㎜の条件として,10秒間照射した試料の表面温度を測定した.
[結果および考察]半導体レーザーのチップを象牙質に接触(照射距離0mm)させ,出力を1kVで照射すると象牙細管の封鎖を認め,出力を上げることにより象牙質は炭化,蒸散した.また,照射距離が開いても出力を高くすることにより象牙細管の封鎖は認められた.半導体レーザーは通常チップを組織に接触させて使用するが,距離が開いても照射効果が認められた.また,試料表面の温度は照射出力が増加するにしたがって照射時間に関係なく高くなる傾向であった.以上の結果より,照射により開口した象牙細管の封鎖が認められたことから知覚過敏症の改善へと繋がる可能性が示唆されたが,照射出力による熱の影響を考慮する必要があると考えられた.


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