Author:〇小泉 創1、朴 熙泰1、清宮 一秀2、木本 克彦3、山口 徹太郎1
Affiliation:1神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔統合医療学講座歯科矯正学、2神奈川歯科大学歯学部歯学科総合歯科学講座、4神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔統合医療学講座補綴・インプラント学
Abstract:【目的】積層造形法(AM)、通称「3Dプリンター」は製造業で今や欠かすことの出来ない技術である。メタルベースの粉末焼結積層造形方式(SLS)はジェットエンジンの製造に利用されるなど、過酷な環境で用いる工業製品への応用も進展している。ここではAM、特にSLSを用いた矯正歯科技工への取り組みについて紹介する。
【方法】3Dスキャナーにより得られた口腔内の三次元形態情報を元にして、CADでの装置設計を行う。続いてデジタルデザインされた装置をCAMに取り込みAMにより加工を行う。ここではメタル3Dプリンター(SLS)を用いて単一金属(Co-Cr)の矯正歯科装置を製作した。
【結果および考察】光学印象は従来の弾性印象材での印象・作業模型作製過程で生じる変形がない。そしてCAD/CAMを応用することで外形を移行的で単純化したデザインに、そして薄く均一な厚みに加工することが可能であるため、矯正歯科装置に有りがちな装着にともなう不快感を大幅に軽減することが期待できる。
デジタルデンティストリーは、これまで歯冠補綴領域を中心としたコンピューター制御の切削加工法(NC)を主流として牽引されてきた。NCは製作過程で大量の材料ロスが生じるが、AMは形状にならなかった材料のリサイクルが可能であり歯冠補綴装置に対して比較的大きい矯正歯科装置作製には歩留まりという観点から適した製法といえる。また、自由度の高い設計と造形が可能となるCAD/CAMを非解剖学的な装置外形を特徴とする矯正歯科装置へ応用することは、限りない可能性を秘めるものであり今後の進展が期待される。
[P-16] メタル3Dプリンターによる矯正歯科技工への取り組み
-デジタル変革を見据えて-
材料6+

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