[P-22] 生活背景を踏まえた口腔衛生指導の重要性

Author:〇福富 もか1、小松 知子2、小松 真理子1、佐伯 彩1、赤坂 徹2、森本 佳成2,3
Affiliation:1メインテナンス科、2障害歯科、3高齢歯科
Abstract:【緒言】障害者総合支援法が定める「障害福祉サービス」として共同生活援助(グループホーム)があるが,家庭からの移行には食生活や支援する人など生活環境に大きな変化が伴う.自立支援である一方で,食生活を含む生活習慣の乱れにつながることも多く,口腔衛生状態の悪化などの問題が生じる.今回,グループホームの利用を機に口腔衛生状態が劣悪になった患者に対してブラッシング指導(以下TBI)を行った症例を報告する.なお,本症例は患者から書面にて同意を得ている.
【症例】45歳の女性.軽度知的障害,てんかんがある.歯肉の腫れを主訴に来院した.1年3カ月前グループホームの利用を開始以降,生活習慣が乱れ,食生活も菓子など多量に摂取していた.初診時の口腔内診査の結果,処置を必要とするう蝕はないが,抗てんかん薬による全顎的な歯肉増殖症を認めた.口腔清掃状態は不良で,PlaqueControlRecord(以下PCR)は92.9%であった.
【処置および経過】DHによる初回介入時の生活習慣などの聞き取りとTBIにより、歯磨きによる口腔清掃の手技は問題なく,一方で,生活習慣に問題があることが判明した.そのため,歯磨きを行う時間について,実行できる時間の設定,歯磨きの実行の有無の記録手帳の作成などを行い,モチベーションを高めながら,指導を継続した.3回のTBIでPCRは79.6%になり,初回に比較して,清掃状態の改善が見られた.また砂糖の摂取など,食生活の指導も時間をかけて行った.
【考察】患者の知的能力や生活背景を把握し,生活習慣および食生活を改善するだけでなく,生活リズムに合った指導内容を提案することが大切であると考えられた.その結果,負担の少ない歯磨き習慣が身につき,口腔衛生状態の改善ならびに生活習慣の改善に繋がったと考えられた.


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コメント

  1. 横山滉介 より:

    よくできていました

    0
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