Author:〇小川 綾野1,2、成瀬 正啓2、佐々木 康成2
Affiliation:1小児歯科学、2神奈川県立こども医療センター
Abstract:【緒言】唇顎(口蓋)裂児は哺乳障害を生じる可能性が高い。そのため当センターでは、出生後PNAM(PresurgicalNaso-alveolarMolding)プレートを作製し、哺乳支援を行っている。本研究では、当科でPNAMプレート治療を行った唇顎(口蓋)裂児の合併疾患・栄養摂取方法について検討を行ったので報告する。【対象と方法】対象は、2011年4月から2019年6月までに当科にてPNAMプレート治療を行った126名。調査項目は、裂型、合併疾患の有無および内容、日齢5における栄養摂取方法、とした。【結果と考察】裂型は、唇顎裂:28.6%、唇顎口蓋裂:65.1%、口蓋裂:6.3%であった。披裂は、左側片側性(以下、左側):46.0%、右側片側性(以下、右側):27.8%、両側:19.8%、口蓋裂単独:6.3%であった。合併疾患は、34.9%の児が有しており、過去の報告と比較して高かった。この理由として、当センターが高度先進医療センターとしてハイリスク妊婦の出産割合が高いことが背景にあると考えられた。合併疾患の内容は、循環器疾患・染色体異常・呼吸障害・消化器疾患等、多岐に渡っていた。また、披裂で比較すると、右側の方が左側より合併疾患を有する割合が有意に高かった(p<0.01)。唇顎(口蓋)裂は右側の方が頻度が低い。先天疾患において、非典型例とされるタイプには合併疾患が多いとされており、本疾患も同様のメカニズムが考えられた。栄養摂取方法は、経口哺乳:78.6%、経管栄養(経口哺乳併用を含む):21.4%であった。合併疾患を有する児は,左側において経口哺乳の割合が高く、他の披裂では経管栄養の割合が高かった。また、合併疾患のない児は全員経口哺乳を行っていたことから、PNAMプレートを使用しての哺乳支援は効果的であると考えられた。
[P-26] 唇顎(口蓋)裂児の合併疾患と栄養摂取方法に関する調査
臨床研究 ①7+

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