[P-34] 咬合違和感症候群(ODS)患者に対する対応に関する1症例
―咬合治療における漢方が有効と思われる症例―

Author:〇仲井 太心、渡辺 秀司、島田 淳、片岡 加奈子、藤原 基、和気 裕之、玉置 勝司
Affiliation:補綴医学
Abstract:Ⅰ.緒言.
咬合違和感症候群は,客観的な咬合の問題が存在しても,全身的な様々な症状を訴えることがある.このような場合,多面的なアプローチが必要となる.本外来ではこのような症例に対して漢方薬を処方し,その有効性を確認している.今回は,全身症状を伴い咬合違和感を訴える症例に対して,咬合治療に漢方薬を併用し良好な経過を得た症例について報告する.
Ⅱ.症例の概要.
症例は53歳女性.咬合の違和感,頸部筋痛等の筋症状を主訴に来院した.20年前に左側臼歯部補綴後から咬合の違和感が生ずる.その後数件の歯科医院でプロピジョナルレストレーションにて治療を行うも症状は悪化,食事ができず,咬みしめもひどくなり,頸部をはじめとした全身の筋症状が強くなる.
Ⅲ.治療内容.
咬合診断にて,客観的な咬合の問題を確認,医療面接にて更年期障害が疑われた.心理社会的問題を確認し,セルフケアを指導.また起床時の症状が強く,軽度の睡眠障害,上肢の血流を改善,体調の改善を目的に,朝と就寝時に葛根湯を処方した.
Ⅳ.経過ならびに考察.
咬合治療により,咬合の改善を認めたが,筋症状は様々に変化した.ただ,葛根湯を服用後,血流の改善を自覚,更年期症状,睡眠の改善もみられた.半年後には,咬合違和感,全身症状などQOLのVASも改善した.今回,症状の改善には様々な要素があるが,漢方薬が血流を改善することで筋過緊張をとり、体調を整えるよう作用し,患者の全体的な許容範囲を広げ,咬合治療の効果を助けたのではないかと思われた.


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