Author:〇日髙 恒輝、向井 義晴
Affiliation:保存修復
Abstract:[目的]近年の歯科治療におけるデジタル技術の発展は目覚ましく,需要が高まっている。一方,欧米の歯科医院の50%以上が既に口腔内スキャナを導入しているのに対し,わが国での導入・使用状況はまだ少ない。今回口腔内スキャナによる光学印象およびCAD/CAMを用いた修復治療を行った症例を報告する。
[方法]患者51歳男性。右下奥歯が欠けた事を主訴に来院。下顎右側第一大臼歯は過去にレジンインレー修復が行われているが遠心舌側咬頭の破折および修復物下に齲蝕を認め,辺縁性二次齲蝕による歯質の破折と診断した。自発痛や打診痛、温熱痛はなく,咬耗を認めたことより歯髄および歯質を可及的に保存し,ジルコニアアンレー修復を行うこととした。シェード確認後,浸潤麻酔を行い修復物除去,窩洞形成を行った。窩洞内象牙質面はフロアブルレジンでコーティングした。クリアランス確認後,口腔内スキャナ(TRIOS3,3shape)で光学印象採得を行い,コンピュータ上で各種データを確認・設定し,技工所に送信した。次回来院時に症状がないことを確認し試適・調整後,修復物内面および窩洞に接着処理を行い,レジンセメントで装着した。
[結果および考察]現在術後6カ月以上が経過している。光学印象は印象材・石膏のコスト削減や,これらの材料に起因するテクニカルエラーを解消でき,咬合した状態での印象採得や,その場で窩洞や支台歯形態の確認等も行えるので,術者のイメージをより技工物に反映しやすいと考えられる。また,患者に口腔内スキャナ使用の感想を尋ねたところ,特に不快感もなく,負担は少ないものと思われた。![]()
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