[P-47] 歯数と医療費の関連とその関連に歯科保健行動が与える影響
-職域を対象とした横断研究-

Author:〇持田 悠貴、山本 龍生、渕田 慎也
Affiliation:社会歯科
Abstract:[目的]多くの研究で歯数の少ない者ほど歯科や医科の医療費が高いことが報告されているが,その理由などの詳細は不明である。そこで本研究は,職域の成人を対象として歯数と医療費の関連について検討し,さらにその関連に歯科保健行動が介在するか否かを検討した。[方法]2018年に某職域で実施された歯科健診・保健指導に参加した1,398名を対象とした。歯科健診の問診票と健診結果から現在歯数と歯科保健行動(フッ化物配合歯磨剤の使用,1日1回は10分位かけて歯磨きをするか,喫煙歴)の情報を得た。診療報酬明細書データから年間の医科および歯科の医療費と診療実日数を算出した。負の二項回帰モデルを用い,目的変数を医科および歯科の医療費および診療実日数,説明変数を現在歯数,共変量を性別と年齢として,incidencerateratio(IRR)とその95%信頼区間を算出した。その後,歯数との有意な関連が認められた目的変数について,各歯科保健行動の変数を追加でモデルに投入し,歯数のIRRに影響を及ぼすのかを検討した。[結果および考察]歯数が多いほど歯科の医療費および診療実日数が有意に少なかった。医科の医療費および診療実日数については,歯数との関連は認められなかった。またフッ化物配合歯磨剤の不使用や喫煙歴があることは歯科医療費および歯科診療実日数の増加と有意に関連することが確認できたが,歯数のIRRを変化させるほどの影響は認めらなかった。これらの結果から,歯数が少ないほど歯科受診が増えることは確認できたが,その理由として歯科保健行動が介在する可能性は確認できなかった。

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