Author:〇許 多、下島 かおり、武藤 徳子、鈴木 二郎、室町 幸一郎、藤巻 龍治、宇都宮 舞衣、山田 寛子、木庭 大槻、佐藤 イ・テヒョン、清水 千晶、田中 俊、林田 優太郎、石井 信之
Affiliation:歯内
Abstract:[目的]グライドパス(根尖孔までの円滑なファイル誘導路)を作成することでNi-Tiファイルによる根管形成時の切削応力を減少させ、ファイル破折やレッジを未然に防止する事が期待されている。本研究は、歯学部学生実習にProGlider(Dentsply-Sirona)と手用Kファイルによるグライドパスを形成後ProTaperNext(Dentsply-Sirona)にて根管形成を行い、偶発事故発生の有無を解析することによってNi-Tiファイルの教育効果を評価することを目的とした。
[材料と方法]歯学部3年歯内療法学実習(2018年100名、2019年101名)において、J型エポキシレジン製透明湾曲根管模型を使用し、グライドパス形成後にProTaperNextX1,X2で根管形成を行った。ProTaperNextによる根管形成は、グライドパスをProGlider群(n=201)と#15Kファイル群(n=201)の2群で実施した。ProGliderとProTaperNextX1,X2は、ロータリーエンジンSmartXPlus((Dentsply-Sirona)を使用して根管形成を行った。偶発事故発生の解析は、肉眼的観察と実体顕微鏡OlympusSZXを使用した。
[結果]学生201名を対象にProTaperNextによる根管形成を行い偶発事故の発生を観察した結果、レッジ発生は#15Kファイル群19根管(9.5%)、ProGlider群18根管(9.0%)に認められた。一方、ファイル破折は両群ともに全症例を通じて認められなかった。グライドパスの相違による適切な根管形成は、#15Kファイル群182根管(90.5%)、ProGlider群183根管(91.0%)を示し、両実験群間に統計学的有意差(P<0.05)は認められなかった。
[結論及び考察]学生実習にグライドパスとNi-Tiファイルを導入することによって本来の根管形態を維持した適切な根管形成が可能であり、クラウンダウン法の理解を深める上でも有効な教育効果を得ることが示された。
[P-50] グライドパス形成によるNi-Tiファイルの根管形成評価
―ProTaper Nextを使用した学生実習の評価―
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