[P-20] 超高齢社会に向けた短期間高精度義歯製作システムの開発 
―総義歯に付与した調整彎曲の評価について―

Author:〇渡邉 宣孝1、前畑 香1、藤井 法博1、佐藤 浩一2、吉本 龍一2、玉置 勝司1
Affiliation:1補綴医学、2(株)松風
Abstract:Ⅰ.目的
 日本おける超高齢社会において,高齢者の歯の欠損に対する短期間高精度義歯製作システムの開発は健康増進、健康寿命の延伸に向けて必要不可欠な課題である.当教室の先行研究において、総義歯人工歯の水平面における平均的アーチの決定が行われたが、垂直的成分を考慮した調節彎曲(前後・側方彎曲)の決定は重要な課題である.そこで今回は下顎総義歯の人工歯歯列弓に対する球面の曲率半径への適合状態から評価したので、その結果について報告する.
Ⅱ.方法
対象は,先行研究で使用した総義歯患者23名(男性14名,女性9名,平均年齢75.3±8.2,60~88歳)の下顎歯列模型を非接触高精度3Dスキャン(コノスキャン4000,Optimet社製)し,その測定データ(TEXT形式)を点群データ(WRP形式),ポリゴンデータ(STL形式),メッシュデータ(IGES形式)の順に変換し歯列形状の曲面形成を行った(GeomagicStudio,3DSYSTEMS社製).得られた下顎歯列の咬合面形状データに対して,2種の曲率半径の適合から、その曲率半径の範囲の確定を行った(CAM-TOOL、(株)C&Gシステムズ、日本).
Ⅲ.結果と考察
 総義歯23症例の下顎歯列模型に対する小臼歯部から大臼歯部の咬合面に適合する曲率半径(R)は,全症例が125±1㎜の範囲で、ある一定の彎曲であることが確認された.今後製作予定のフルアーチ連結型人工歯に付与する調節彎曲に活用する.
Ⅳ.文献 
1)佐藤真二,林豊彦,野村修一,石岡靖.全面均衡咬合が得られた全部床義歯の前方咬合小面の傾斜度 理論値と自動削合による実験値との比較.1992.36(1).176-180.


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