[P-39] 根尖未閉鎖中切歯においてアペキシフィケーション後に同部位を
再受傷した1例

Author:〇中村 州臣、藤田 茉衣子、浅里 仁、小川 綾野、青木 嵯由里、亀倉 ともみ、中島 知佳子、井上 吉登、木本 茂成
Affiliation:小児歯科学
Abstract:【症例】10歳1か月の男児。上顎右側中切歯の疼痛を主訴に来院。
【症状ならびに所見】5か月前に受傷した上顎右側中切歯に疼痛があり近医を受診、異常なしと言われたが、激痛が持続したため、当科を受診した。上顎右側中切歯に打診痛、根尖部圧痛、根尖部腫脹を認めた。動揺度は1度であった。
【臨床診断】上顎右側中切歯の急性化膿性根尖性歯周炎
【処置および経過】初診時は排膿を目的として、根管開放と投薬をした。2回目の来院時からは根尖が未閉鎖であったため、アペキシフィケーションを目的として、水酸化カルシウム糊剤を用いた根管治療を行った。3か月毎にエックス線撮影を行い、10歳9か月時に根尖部に硬組織様の不透過像を認め、ファイルによる触診で根尖部の閉鎖を確認したため、ガッターパーチャーによる根管充填とコンポジットレジン修復を行った。10歳10か月時に友人の頭部と衝突し、受傷当日に再度受診した。上顎右側中切歯の歯冠破折を認めたが、歯根部に破折は認められなかったため、破折片をスーパーボンドRにより接着し、咬合調整を行った。その後、上顎両側中切歯や隣接歯に外傷による影響が現れないか、3か月毎にエックス線撮影を行い、経過観察を行った結果、現在は受傷歯において、根尖病巣の消失を認めた。
【結論】根管充填後に受傷した場合であっても、再度根管治療を必要とせず、回復する可能性を有する症例もあるため、慎重な経過観察が必要である。

メールで問い合わせ

4+

コメント

タイトルとURLをコピーしました