ご挨拶

部会長挨拶

5年前に『NPOリアルワールドデータを構築し明日の医療を支援する会』を立ち上げ産官学による定期的な勉強会『あすなろ会』を開催、その会を発展させた『あすなろ塾』を2年前から実施してきました。
この3年はコロナ禍での開催で大変でしたが、多くの方に協力いただき大きな反響をいただきました。先行して運営されてきたイノベーション研究会の経験も踏まえ、PDCAサイクルの実践に移すステージになったと感じています。
そこで、今年は実践をテーマとし、よりプラクティカルな内容で皆さんと勉強、議論していきたいと考えています。
また、参加者の利便性を図るのみでなく、より充実した発展させた勉強の場とするため、今回はイノベーション研究会との合同開催で金曜夕方からの3日間開催されます。アフターコロナであり、対面を中心とした開催とし、懇親の場も予定されています。皆さまとの産官学による熱い議論をお待ちしていています。奮ってご参加ください。

NPO法人リアルワールドデータを構築し明日の医療を支援する会
中村 正人

第6回 実践に基づく医療イノベーション研究会 挨拶

ライフサイエンス領域の製品開発・実用化には、薬事規制との調和が不可欠と言えますが、中でもレギュラトリーサイエンスの理解を深めることは、産官学の相互理解を進めるために必須であると考え、実践に基づく医療イノベーション研究会(本研究会)を運営してまいりました。今年の研究会は、リアルワールドデータ(RWD)の利活用から医療の最適化に向けて議論をしている「あすなろ塾(NPO法人 リアルワールドデータを構築し明日の医療を支援する会)」と共催で実施させていただくことになりました。あすなろ塾では、市販後に蓄積されるRWDの利活用に留まらず、適正使用指針と承認範囲の議論、保険償還における価値の考え方など、製品導入後に企業関係者が直面する課題を取り扱っており、開発段階を主に議論してきた本研究会とのコラボレーションにより、市販前から市販後まで、さらには次世代製品の開発に繋がるトータルライフサイクル全体の議論が活性化することが期待されます。
今回のテーマは「今こそ実践のサイクルを回そう」です。ここ数年猛威を振るった新型コロナウイルス感染症の影響も小さくなり、新しい一歩を踏み出す機運が満ちているように思います。本研究会での議論を基に、皆さんと一緒に何か一つでも実践に移す機会になるきっかけとなれば幸甚です。
本研究会では2019年以来の実地開催であることに加え、23日(金)~25日(日)の3日間開催で行います。毎年の恒例企画になっている産官学の本音の議論もさることながら、最近の話題をテーマに掲げたシンポジウムもいくつかご用意させていただきました。さらに、事前申込制のグループワークセッションも用意し、本研究会の魅力である活発な意見交換を皆と共有する機会を設けました。この機会に本研究会にご参加いただければ幸いです。

実践に基づく医療イノベーション研究会 代表世話人
池田 浩治