[2-P2-P66] 茸状乳頭を支配する三叉神経節細胞の受容野特性

Author: 〇佐藤 元、安達 一典
Affiliation: 明海大 歯 薬理
Abstract: “【目的】舌の茸状乳頭 (FP) は鼓索神経 (CT) と舌神経 (LN) の両者に支配され、特徴的な形態/機能を有する感覚器官である。CTの細胞体が存在する膝神経節 (GG) には、味覚以外の感覚にも応答を示す細胞が存在し、それらの受容野 (RF) が同定されている。一方、同じFPを支配するLN/三叉神経節細胞 (TGNs) の詳細は不明である。そこで、本研究では、舌への感覚刺激に応答するLN/TGNsのRF特性を明らかにすることを目的とする。【方法】全身麻酔下でSDラット (雌, 250-300 g) の右側TGを剖出した。コラゲナーゼ(Type II/XI, 2mg/ml) を含んだ人工脳脊髄液に10-15分間浸漬後、微小タングステン電極 (0.9-1.8 MΩ) をTG舌領域に刺入し細胞外記録を行った。まず、各FPをフォンフライフィラメントで刺激し、応答の有無からRFを決定した。次に、ロードセルを用いてRF中心部へ圧刺激を与え、TGNs応答を速順応性 (RA) 或いは遅順応性 (SA)に分類した。最後に、記録を継続しながら舌への温度刺激 (4ºC/ 25-30ºC) 或いは味刺激に対するTGNs応答の有無を確認した。【結果と考察】RA-RFsはSA-RFsに比べて主に舌先付近に分布する傾向を示した(RA-RFs:SA-RFs = 13:20)。一方、1つのRF中のFP数はRA (6 ± 3, range = 2-11) とSA (3 ± 2, range = 2-7)で同程度であった。RFsの大部分は丸形であった。一部のRFsは吻尾側へFPが線状に連なる形を呈したが、そのRA/SA比は同等であった。圧刺激に応答したTGNsの一部は温度刺激にも応答したが (RA:SA = 4:9)、味刺激には応答しなかった。以上の結果から、FPを支配するTGNsは多様なRFsを持つことが示唆された。”

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コメント

  1. 小林真之 より:

    大変興味深く拝見しました。温度と機械刺激両方に応答するニューロンが相当数いることは勉強になりました。関連して教えて頂きたいのですが,このニューロンは末梢端でそれぞれの受容体(TRPV1など)を発現しているということなのでしょうか?逆に言うと,機械刺激に応答するニューロンは機械刺激に応答するKチャネルしか発現していないのでしょうか?それとも神経節でギャップジャンクションを介した電位の伝達があるのでしょうか?

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