[2-P2-P65] 根管洗浄溶液のラット4基本味応答への影響

Author: 〇山崎 真帆1、田中 雅士1、硲 哲崇2、河野 哲1
Affiliation: 1朝日大 歯 歯科保存 歯内療法、2朝日大 歯 口腔生理
Abstract: 【目的】
根管治療では、ファイルなどの根管小器具を用いた機械的清掃とともに、根管洗浄溶液を用いた化学的清掃を行うことが多い。根管洗浄に用いる薬剤は刺激性を有するため、口腔粘膜、顔面皮膚、あるいは根尖歯周組織の損傷が生じないように、十分な注意を払って使用するものであるが、不適切なラバーダム防湿などにより、これらの薬剤が根管外に漏洩する可能性は少なからず否めない。そこで、本研究では根管洗浄剤が、根管外に漏洩し、味覚器に付着した場合、味覚神経応答にどのような影響を与えるかを電気生理学的な手法をもとに検討した。
【方法】
実験には雄性Wistar/STラット(8~9週齢、n=7)を用い、2種の根管洗浄剤を舌に1分間3ml作用させた前後の基本味溶液(0.1M塩化ナトリウム、0.5Mショ糖、 10mM塩酸、0.02M塩酸キニーネ)に対する鼓索神経応答の変化を、電気生理学的手法により記録し、比較検討した。根管洗浄剤として3% 次亜塩素酸ナトリウム溶液および3% EDTA溶液を用いた。
【結果と考察】
3% EDTAを舌に作用させた前後では、実験を行ったいずれの基本味溶液に対する鼓索神経応答も変化しなかったが、3%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を作用させた後には、全ての鼓索神経応答が、処理前より有意に抑制され、その抑制は1時間たっても回復しなかった。これらの事実は、EDTAに比較して次亜塩素酸ナトリウム水溶液は味質非特異的に強力な味覚抑制作用を示し、これらの薬剤を使用する際には、十分な注意が必要である。

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