第56回神奈川歯科大学総会

開催のご挨拶


神奈川歯科大学学会 会長 石井信之



新型コロナウイルスλ株感染の国内蔓延により、本年も神奈川歯科大学総会はオンラインとオンサイトとのハイブリッド開催と致しました。昨年の総会は初めてのオンライン開催でしたが、従来は学会に参加できなかった日本全国の学会会員にとって、参加可能になるメリットがありました。移動の時間や交通費がかからないメリットも学会参加への追い風になりました。
2018年に政府が働き方改革法案を制定し、企業と事業主への支援を行ないましたが、企業の反応は鈍く迅速な対応を行うことはできませんでした。しかし、新型コロナウイルス感染の影響は凄まじく強烈で、日本社会の働き方改革が急速に進みました。この影響は、東京一極集中の改善につながり、三浦半島地区や南房総地区、さらには関東近隣県への民族移動が開始されました。横須賀市の人口は、1992年をピークとして減少傾向に転じ、三浦市も1994 年をピークとして減少し、2025年の推計人口は、三浦半島の4市1町(横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市及び葉山町)全てで人口が減少すると予測されていました。コロナウイルス感染の影響は、人口減少の予測を止めてくれるかもしれません。
神奈川歯科大学は、口腔の健康を通して体の健康と福祉を提供する人材育成によって社会に貢献する使命を担っています。特に、入院患者や自宅療養している人には肺炎や口内炎の予防、術後感染の予防に効果が証明されています。本学会の研究活動が近隣地域はもとより、国内外への社会貢献の場として発展できるよう努力してまいります。
新型コロナウイルス感染症を従来の常識を転換させる好機に捉え、ウイルスとの共存時代を私たちの英知と笑顔で乗り切りましょう。




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