[1-P1-PM25] ブラジル産プロポリスによる抗CD3刺激脾細胞のIL-2産生促進作用の解析

Author: 〇鶴田 はねみ1、神谷 真子2、池野 久美子3、上野 恭平4、梅村 直己4、高山 英次4、川木 晴美5、中村 源次郎3、二階堂 徹1、近藤 信夫4
Affiliation: 1朝日大 歯 保存、2朝日大 経営 経営、3株式会社 秋田屋本店 研究開発部、4朝日大 歯 口腔生化、5朝日大 歯 化学
Abstract: ブラジル産プロポリス(BP)は、抗炎症作用を持つことから古くから民間療法に用いられてきたが、免疫系にどのような作用を及ぼすのか実態の詳細については報告されていない。本研究ではマウス抗CD3抗体刺激脾細胞のサイトカイン産生能に対するBPの作用を検討した。その結果、処理後48時間の刺激脾細胞のviabilityを低下させない希釈濃度のBPにより、IL-2産生は顕著に、IL-4は有意に促進されるのに対して、IFN-γ、IL-6,IL-17産生は抑制された。一方、IL-12およびIL-10産生に有意な変化は見られなかった。BPの主成分であるartepillin C(12.5 μM)を添加すると上記とほぼ同様のサイトカイン産生の変化が観察され、この物質がBPによるサイトカイン制御の中心的役割を担うことが示唆された。またartepillin Cにより活性化されるCa2+透過性陽イオンチャンネルTRPA1に対する阻害剤HC030031により、artepillin Cが引き起こすIL-2およびIL-4産生が有意に抑制された。IL-2発現の経時的な観察では、抗CD3抗体刺激脾細胞のIL-2mRNA発現が刺激後6時間で顕著に上昇し、ELISAでのIL-2産生は24時間後に発現のピークが観察された。artepillin C添加群では、6時間後のIL-2mRNA発現上昇は抑えられており、24時間後に顕著なmRNA発現上昇が引き起こされ、ELISAでのIL-2産生は48時間後に最大の発現上昇が観察された。以上の事実から、BPによる活性化Tリンパ球の制御にはartepillin Cが重要な役割を担っており、その制御はサイトカインの種類により異なること。さらにIL-2やIL-4などに対するartepillin Cの促進作用は、TRPA1を介し、特異的に転写レベルで引き起こされることが示唆された。

メールで問い合わせ

0

コメント

タイトルとURLをコピーしました