[1-P2-PM08] 外側網様核刺激による嚥下反射の減弱

Author: 〇坂詰 智仁1、佐藤 義英2、村川 亞里紗2、大越 章吾1
Affiliation: 1日歯大新潟 内科、2日歯大新潟 生理
Abstract: “【目的】演者らは、赤核の電気・化学刺激により嚥下反射が減弱することを報告した。外側網様核は、赤核から投射を受けていることが明らかになっている。また、外側網様核から弧束核への直接投射はないものの、外側網様核と弧束核で間接的な神経線維連絡は存在する。そこで、本研究は外側網様核刺激により、嚥下反射が変調されるか検索した。【方法】実験にはウレタン麻酔下ラットを用いた。顎舌骨筋から筋電図を記録し、上喉頭神経連続電気刺激(0.2 ms duration、30 Hz、10 s)により嚥下反射を誘発した。最初に上喉頭神経単独刺激を行い(pre-control)、次に上喉頭神経と外側網様核(0.2 ms duration, 30 Hz, 10 s, 100 μA)または外側網様核周辺の同時刺激を行った。最後に上喉頭神経単独刺激を再び行った(post-control)。そして嚥下回数および嚥下開始時間を計測した。実験終了後、脳切片を作成しニッスル染色を行い、刺激部位を組織学的に確認した。【結果】上喉頭神経と外側網様核の同時刺激中、pre-controlまたはpost-controlと比較し、嚥下回数は有意に減少し、嚥下開始時間は有意に増加した。またpre-controlとpost-control間では、嚥下回数と嚥下開始時間に有意差はなかった。上喉頭神経と外側網様核周辺の同時刺激は、嚥下回数と嚥下開始時間に影響を与えなかった。【考察】外側網様核は、嚥下反射の制御に関与していることが示唆された。【利益相反】利益相反状態にはありません。”

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