[2-P2-P69] プロテアソーム阻害薬による末梢神経障害の評価

Author: 〇飯島 洋介1、山田 美喜1、佐野 元彦2、堀江 憲夫1、金子 貴広1、坂上 宏3
Affiliation: 1埼医大医セ 歯口外、2星薬大 実務教育研、3明海大 歯科医学総合研
Abstract: “【目的】抗がん剤には、がん細胞を傷害するという利点と共に正常細胞を傷害するという欠点がある。分子標的治療薬は、殺細胞性の抗がん剤と違い細胞に対する傷害性が少ないとされる。しかし、多発性骨髄腫治療薬でプロテアソーム阻害薬であるBortezomibは、多種類のがん細胞にアポトーシスを誘導するとともに、高頻度に末梢神経障害を発生させるという欠点がある。我々も、第61および62回歯科基礎医学会学術大会において、Bortezomibが、高い腫瘍選択性を示すと同時に、分化した神経細胞に対して強い細胞傷害性を示すことを報告した。今回、第一世代のBortezomibと、末梢神経障害が少ないとされる第二世代プロテアソーム阻害薬Carfilzomibの各種癌細胞、正常細胞、神経様細胞に対する傷害性について、比較検討を行った。【方法】ヒト扁平上皮がん細胞(Ca9-22, HSC-2, HSC-3, HSC-4)、ヒト間葉系口腔正常細胞(HGF, HPLF, HPC)、肺がん細胞(A549,WA-hT)、肺線維芽細胞(TIG-3)、NGF存在下で分化誘導したラット神経様PC12細胞は、10%非働化FBSを含むDMEM培地で培養した。細胞を、種々の濃度のBortezomibおよびCarfilzomibと48時間培養し、相対的生細胞数をMTT法により決定した。腫瘍選択性は、正常細胞に対するCC50値を、がん細胞に対するCC50値で割り求めた。【結果・考察】Carfilzomibは、肺がん細胞よりも、口腔扁平上皮がん細胞に対して強い傷害性を示した。Carfilzomibの神経毒性は、Bortezomibの約1/6であった。しかし、腫瘍選択性と神経傷害は強くカップルしており、抗がん剤として適用に関しては更なる検討が必要である。神経傷害軽減のメカニズムについて、アポトーシスの誘導が関与するか否か検討する予定である。”

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