[3-P2-P132] MDF高強度純チタンのインプラント体への応用

Author: 〇財部 祐輔1、東 雅啓2、星 憲幸1、木本 克彦1、松尾 雅斗2
Affiliation: 1神歯大 院歯 クラウンブリッジ補綴、2神歯大 院歯 口腔解剖
Abstract: “【目的】現在インプラント体材料として用いられている純チタンやチタン合金は,機械的強度や生体適合性などが原因となる問題がある.我々はMulti directional forging(多軸鍛造法)により機械的強度を向上させた,MDF純チタンの開発を行ってきた.本研究では,ビーグル犬下顎骨を用いて,in vivoにおいてのMDF純チタンの生体内での動態を確認することを目的とした.【材料と方法】実験動物として,月齢12ヶ月齢の雌ビーグル犬9匹を用いた.実験に用いるインプラント体は, 直径3.4 mm×高さ8.0 mm の円柱形インプラント体とし,MDF純チタン(機械研磨,酸処理),従来法純チタン(機械研磨,酸処理)の4種類で行い,インプラント体の酸処理は新規開発した酸処理方法により行った.埋入後14日,30日,90日で試料のサンプリングを行い,インプラント体中央部の骨接触率を計測し統計解析を行った.また, 矢状断SEM標本を用いてインプラント体周囲骨形成像の観察と解析を行った.【結果】SEM標本において酸処理MDF純チタンは,他部位と比較してより密で滑沢な新生骨の添加が確認された.骨接触率は,すべての期間において酸処理MDF純チタンが高い値を示した. 【考察】MDF純チタンは,従来法純チタンと比較し,機械研磨の状態においても,インプラント周囲骨に対して優位に働いた.更に新酸処理を行うことによって, in vitroでの研究結果と同様に,従来法チタンに比べインプラント体表面への細胞増殖による,BIC値上昇が確認された. “

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